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介護に関わる職業って?

福祉用具専門相談員とは?

送迎

福祉用具貸与事業に関わる仕事

福祉用具専門相談員は、体を上手に動かすことのできない高齢者、もしくは障害者に対して、福祉用具を貸与するのが主な仕事です。

福祉用具とは、歩行困難者の歩みをサポートしてくれる杖、もしくは、半自動で移動できるイスなどが該当します。
また、どうして福祉用具専門相談員を通じて貸与を行う必要があるのかというと、それは、具体的にどのような用具と相性が良いのか、また、いつまで貸与する予定なのかを明確にしないといけないからです。

福祉用具の良いところは、貸与を受けたい際は相談をするだけで、自分に合った福祉用具を借りられるところにあります。
購入するわけではなく、基本的に借りるという形で自由に使って良いため、歩行困難者が健常者に近い形で歩けるようになった場合、そのことを報告するだけで、不要になった福祉用具を引き取りに来てもらうことも可能になっています。

それと、福祉用具専門相談員は高齢者、障害者の自立を支える必要もあります。
そのため、相談員として活動する必要があり、定期的に様子を見に行くなどして、現在どのような状況にあるのか、他に福祉用具を貸与したほうが自立が早まるのか、といったことを考える必要もあるのです。

また、福祉用具に関しては公的介護保険制度を用いてから、貸与する仕組みになっているので、安心して借りられるという面でも評価されています。
公的介護保険制度についてですが、福祉用具専門相談員に福祉用具の貸与についてアドバイスを受ける際、制度を利用するための手順も聞けるようになっています。
福祉用具専門相談員の仕事の中には、実際に福祉用具を使ってみせるというものも存在します。
というのも、用具によってはボタン1つで勝手に動くものもあれば、止め方がわかりづらいものもあるからです。

カリキュラムを終えると福祉用具専門相談員になれる

福祉関連の資格に言えることですが、どのような資格であっても、定められた施設、機関で一定時間の受講、もしくは一定期間の履修を行わないと、資格が手に入らない仕組みになっています。

これは福祉用具専門相談員も同じです。
そのため、福祉用具専門相談員の場合は、福祉用具専門相談員指定講習を受けて、所定の過程を修了する必要があります。
カリキュラムも定まっているのですが、福祉用具専門相談員の場合、福祉用具に関する知識、技術の学習だけでも16時間を要します。
その他にも、総合演習を通じて5時間の学習を終えている必要もあるのです。

ただ、今では一般財団法人シルバーサービス振興会が行っている、福祉用具供給事業従事者研修会(50時間)を受講するだけで、福祉用具専門相談員の資格を有することも可能になっています。