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  3. 視能訓練士とは?
介護に関わる職業って?

視能訓練士とは?

本と眼鏡

重病の方のみ相手をするわけではない

視能訓練士の特徴は、軽度の視力障害も含めて医療行為を行えるところにあります。

例えば、近視、乱視に悩んでいる人も、視能訓練士を通じて視力の問題を克服することができるのです。
その他にも、視力の屈折異常に対して検査を行ったり、白内障など重い病気に悩まされている人の場合は、どのような治療を進めていくのか案内することもあります。

このように、具体的な治療を相手に伝えることを、インフォームドコンセントと言います。
過去であれば、医療に携わる人たちが、自由に治療内容を決めて良い時代もありました。
しかし、今ではインフォームドコンセントを重視して、治療内容を明らかにしてから、さらに治療に対して患者から了承を得る必要もあるのです。
面倒な対応のように感じる人もいるのですが、このような対処が必要となってから、病院で視力の治療を受ける人が増えている状況でもあります。

というのも、簡単な視力の問題であっても視能訓練士に対して相談を行えることが、今では良く評価されているからです。
さらに、具体的な治療費用についても前もって相談できることが多くなりました。
そのため、治療の予算を伝えてから、治療のプログラム(計画など)を組んでもらうということも、今の時代であれば可能となったのです。

また、視能訓練士は視能訓練という形で、以下のような治療を行うことが多いです。
まず、どのような状況で目の問題が起きるのかを細かくチェックします。
先ほどの弱視、乱視に関しても機能を回復させる矯正訓練だけでなく、斜視といった問題がないかもチェックして、確実に治療を行える段取りを組んでくれるのです。
さらに、高齢者のための視能訓練も存在しますので、時間をかけて視力の問題を解決するといった、独特な治療も視能訓練士であれば可能ということが多いです。

数多くの現場で勤務できる

視能訓練士の特徴であり長所は、リハビリテーションセンターだけでなく、保健所、さらに大学病院、国立病院で勤務できるところにあります。

つまり、視能訓練士は数多くの医療の現場で、必要とされることの多い職業でもあるのです。
ただ、視能訓練士になるのは簡単なことではありません。
視能訓練士として活動するには、視能訓練士国家試験に合格していないといけませんし、そのためには、以下の国家試験の資格を取得する必要もあるのです。

資格についてですが、一般的なものでは高校の卒業、そして指定の視能訓練士養成機関(大学など)を通じて専門的な知識、技術を習得する必要があるとされています。
3年以上の年月を通じて、視能訓練士としての能力を習得しなければいけなく、大学卒業後に厚生労働大臣からの認定を受ける必要もあります。