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サービスについて

訪問入浴サービスとは

訪問入浴サービスの内容

現在主流となっている介護方法は、できるだけ施設に入所をしないで自宅で過ごす在宅介護です。
高齢者にとっても住み慣れた住宅に居続けることで、急に大きな環境の変化を感じることなくストレスの少ない生活をしていくことができます。

しかし体の機能が損なわれてしまうと、それまで当たり前に使えていた住宅設備を使うことが難しくなってしまうでしょう。
中でも段差が多く滑りやすい浴室は高齢者にとって大きな危険がある場所で、自力ではうまく体を洗えなくなってしまいます。
家族が支えたり見守ったりしながら入浴をするにしても、介護について詳しい知識や技術のない人が行うことは難しいでしょう。

そこで訪問介護サービスの一環として利用することができるのが「訪問入浴サービス」です。
訪問入浴サービスは、看護師1名を含めた2~3名のスタッフがそれぞれの自宅を訪問し、そこで専用の器具を使って入浴をサポートしてくれるという内容のものです。
自宅の浴槽ではうまく入れないという人も、介護専用の器具を使うことで、体に負担をかけることなく全身すみずみまできれいに洗うことができます。

訪問入浴サービスの利用者数は約69,800人で、このうち約90%が要介護3以上の中重度者となっています。

介護の中でも難しい入浴を任せられる

訪問入浴サービスを受ける最大のメリットは、家の設備では介護が困難である人が手軽に依頼できるということです。

普段の歩行や着替えといったことであれば家族でも介護の対応をすることもできますが、入浴介護ということになるとかなり注意すべき点がたくさんあります。
無理に行おうとしてしまうことで、介護をする家族が腰を痛めてしまったり、十分に体を洗うことができずに不衛生な状態になってしまうことも考えられるでしょう。

このサービスでは入浴時の事故を防ぐための方策をとっているので、突然に入浴中に具合を悪くしてしまうという危険も少なくなります。

利用方法

便利な訪問入浴サービスですが、誰でも好きなときに利用できるというわけではありません。
利用者として対象となるのは要介護1~5を受けている人で、かつ医師から入浴を許可されている人です。
そのため訪問入浴サービスを申し込むときには主治医からの入浴許可を受けていなければならないこともあるので、事前に提出する書類などがないか確認をしておくようにしましょう。

訪問入浴サービスを希望する場合はまず担当のケアマネジャー(要支援の場合は地域包括支援センター)に相談をして、そこでケアプランとして訪問入浴サービスを入れてもらってください。

申し込みをすると、予約した日時にスタッフが訪れます。
そこでまずバイタルチェックを看護師が行い、OKが出たところで脱衣をしてお湯に準備をします。
入浴後の着衣と健康チェックまでがサービスなので安心です。