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介護について

介護老人保健施設とは?

保健施設

在宅復帰を目標

介護サービスとして次に紹介するのは「介護老人保健施設」についてです。
介護老人保健施設は元々「老人保健施設」と呼ばれていましたが、法改正によって現在の名称に変更となりました。
この施設は要介護認定を受けているものの、比較的症状が安定している人が入居するための施設となっています。
通常の介護施設と同じように、日常生活上必要となる介護を受けるながら生活をしますが、この施設では「在宅復帰」を目標に掲げている点が大きなポイントとなります。

そのため、日常生活に加えてリハビリテーションを行う事になり、そのための専門家も在籍しています。
定期的にスタッフによって在宅復帰が可能であるかどうかのチェックが行われることになります。
入所を行う段階においてもリハビリテーションが必要かどうか、病状の安定性がどうであるか、などを判定して入居の可否を判定することになります。

利用料金は多床室(二人以上の部屋)の場合で、2万3千円から3万円前後となっています。
さらにサービスが多く付いているような場合にはより高額な料金となる点には注意が必要です。

入所期限

介護老人保健施設には「入所期限」というものが存在しています。
これは3ヶ月毎に退所するか入所状態を継続するのかを判定するというものです。
出来る限り在宅復帰をしてもらうことを目的としているためにこういった期限をつけているわけです。
ただ、昨今では介護施設の不足の問題から、介護老人福祉施設に入所するまでの間の繋ぎとてし介護老人保健施設を利用しているケースも少なく有りません。

2012年の段階において、全国で認可されている介護老人保健施設は3834施設です。
これは入所受け入れ可能人数としてみると34万人前後という計算となります。

今後さらに介護を必要とする人が多くなる中で「在宅復帰」を目指すこの施設の持つ意味は大きくなっていくことでしょう。
そのままそこに住み続けるのではなく、いつかは自宅に戻る、ということを目指して様々なリハビリテーションを行うことの意義は大きいと言えます。
医師や看護師、介護福祉士のほか、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などが設置されており、様々なリハビリテーションに対応しています。